スパイダーマン3を見て

yurara19862007-05-07

三宮。ミント神戸にて。GW終日で混雑してました。その中でも一番人気はやっぱりスパイダーマン3。楽しかったです。
見所は3次元的なカメラワークのアクションシークエンス。前々作のスパイダーマンではシークエンスの切り換えによって3次元に見せてたけれど、スパイダーマン3ではひとつのシークエンスで横、縦、高さを映し出していて文字通り縦横無尽にスパイダーマンが駆け巡り臨場感たっぷりでした。またドラマシーンも良かった。ヒロイン役のキルスティン・ダンストから
「あなたって、とってもオタク(NERD)っぽいね」
と言われるトビー・マグワイアが最後までNERDなのである。まるで蜘蛛のように。決してGeekではなく。黒い微生物に寄生されて黒スパイダーマンになってしまい、陰湿な嫌がらせをしたりワルぶったりするのだけれど、結局はNERD。彼女を傷つけて気づくのも時すでに遅し。自分が好調なときは、他人の不幸には鈍感になるものだけどトビー・マグワイアは人一倍気づかない。導入部でキルスティン・ダンストと将来を語るシークエンスで
「I'l be there」(僕は君の劇の最前列にいるよ)
と格好良く言ったのは何だったのか。なんだか悲しくなる展開もトビー・マグワイアNERDな雰囲気がなせるわざだと思う。でもそんな彼だからこそ復讐し、復讐され、新たな憎しみを生みドラマを生み出しているんだろうな。冴えないトビー・マグワイアがちょっとだけ好きになれる、そんな映画でした。


*余談だけど最後の戦いに挑むシークエンスでスパイダーマンの後ろにでかでかと星条旗が映る。NERD或いはNERDアメリカ(弱弱しい)の露骨な啓発でちょっと嫌な感じがした。唐突に感じたし。日本が最速公開だし星条旗が日の丸だったら良かったかも。…いや笑っちゃうか。