PEACH JOHN PRESENTS フロアプレイ大阪公演を見たぜ

yurara19862007-03-26

http://blog.duogate.jp/floorplay/
大阪フェスティバルホールにて。とても面白かったです。ショーが終わった後も体が興奮したままでした。
「良かった、興奮した」
そんな言葉しかでないのは、体で感じるショーだったからだと思います。フロアプレイ公式ブログの

「ダンス」だけで、世界中の観客のハートをとりこにする劇場をダンスフロアに変えてしまう『フロアプレイ』の魔法。進化し続けるダンスエンタテインメント。2007年、日本公演は、何が起こるかわからない。
音楽にあわせて、次々と繰り出されるステップ。サルサ、スウィング、ジルバ、ルンバ、タンゴ、チャチャ、ワルツ、クイックステップ、フォックストロット、チャールストン、そしてディスコダンスのハッスル。目にも止まらぬ足さばき、高速スピン。軽やかに、しなやかに、ダイナミックに、超人的な身体能力をもつダンサーたちがノンストップでくりひろげる圧巻のパフォーマンスに、観客はステージから一瞬たりとも目が離せなくなる。まるで自分がステージで踊っているような気分になり、胸がどきどきと高鳴ってくる。そして気がつけば、歌をくちずさみ、リズムをとり、たちあがり、踊りだしているのだ。『フロアプレイ』のダンサーたちが踊るのは、舞台の上とは限らない。アメリカやオーストラリアの公演では、客席通路から現れたダンサーが、観客をダンスに誘うシーンもある。もちろん、これらはすべてダンサーのアドリブで、手をさしのべられた観客は、ダンサーと一緒に楽しそうに体をゆらしながらジルバを踊りだす。観客がダンスホールに遊びにきたような気分に浸れるサプライズの演出で、楽しいライブ空間を作り出し、劇場をダンスフロアに変えてしまう―――それが『フロアプレイ』の魔法なのだ。

という宣伝には嘘はなかったです。ほんと久しぶりに興奮させられたショーでした。ダンサーが目の前に来て踊りだしたときは気恥ずかしくもあったけどドキドキしました。
音楽はロック、ジャズ、クラブミュージック、ワールドミュージックなど多彩。セルジオ・メンデスの「マガレーニャ」、アイク&ターナーの「プラウド・メアリー」(オリジナルはCCR)、アレハンドロ・フェルナンデスの「シ・トゥ・スピエラス」、映画「ウエストサイドストーリー」の「トゥナイト」、そして「シング・シング・シング」、「スウィングしなけりゃ意味がない」、「ハーレムノクターン」辺りは王道ながら踊りと相まって良かった。個人的にはアンコールでかかった「プラウド・メアリー」が一番気持ちが昂ぶったな。「ローリング、ローリング」という軽快なテンポが素敵でした。
ただ敢えて不満を言うと、ショーそのものに物語が欲しかった。Disneylandのアトラクションが遊園地よりも魅力的なのは物語があるからだと思う。それと同じようにフロアプレイにも物語があれば更に惹き込まれるんじゃないかな。あと能、歌舞伎、或いはジャニーズのライブにあるような劇場の仕掛けの面白さ(花道であったり空を飛ぶ仕掛けであったり)も欲しかった。劇の本質(歌舞伎であれば芸、ライブであれば歌、フロアプレイであれば踊り)のレベルが低い場合、劇場の仕掛けの面白さというのは重要になってくる。歴史的にも歌舞伎は劇場の仕掛けの面白さで乗り越えてきた時代もあったし、ジャニーズのライブで歌だけを聴かせるライブというのはないと思う。フロアプレイは芸としては一流だけど知名度の無さ、といった点で劇場の仕掛けの面白さはもっと必要だったと思う。…と不満を言いながら十分にフロアプレイは楽しんだんですけどね。不満を払拭するだけの力がフロアプレイにはあった。

自らを「ダンスホリック(ダンス中毒者)」と言ってはばからない彼らには、ダンスに興じること=「Floor Play」なのだ。そして、もうひとつの隠された意味―――これは日本人にはちょっとわかりにくいのだが、「FloorPlay」を英語で発音すると「フォー・プレイ」とも聞こえる。「for Play」(プレイのための、プレイの前の)…すなわち、「前戯」にひっかけたアダルトな言葉遊び、洒落でもあるのだ

刺激的な大人の「遊戯(プレイ)」お勧めです。